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あのねノート

せんせいあのね、パソコンで字が書けるようになったよ

「変愛小説集 日本作家編」を読みました

読んだり見たり聞いたり

もともと海外の不思議な恋愛小説を集めた「変愛小説集」というのがあったのですが、その編訳者である岸本佐知子さんが選んだ日本作家の小説を集めた本です。もとの海外作家編が好きで、日本作家編も読みたくなったので買いました。小説が12作品入っていて、どれも不思議な話です。(恋愛ものじゃないような…?というようなのも混じっています)
全部どきどきして好きなのですが、一番印象に残ったのは村田沙耶香さんの「トリプル」という作品で、若い世代の間で3人での愛が流行し始めている世界が描かれます。2人で付き合うカップルに対し、3人で付き合うことはトリプルと呼ばれていて、大人世代からはトリプルはふしだらとされていますが、彼らはなぜ3人で付き合うのが変なのかわかりません。この小説では3人でのキスやセックスが描かれるのですが、不思議な儀式のような感じがします。最後には性別とか人間同士の境目がなくなっていく感じがしてきて不思議な気持ちになりました。

全体としてきゅんきゅんする恋愛ものではなく、最後に静かで不思議な気持ちになれる本なので、恋愛ものが苦手でも読みやすいのではないかと思います。また海外作家編も読みたくなりました。

変愛小説集 日本作家編

変愛小説集 日本作家編